日本と世界の靴磨きの違い

日本と世界の靴磨きの違い

現代日本の靴磨き情勢

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日本の靴磨き

■日本の靴磨き

ここ最近、TVや雑誌などで取りあげられることの多くなってきました靴磨き。
本屋さんにいくと靴磨きの参考書も目にします。
靴磨きの最大の魅力は使い込んでいき、経年変化を楽しむことではないでしょうか。
長く使用することにより愛着も湧いてくるかと思います。

 

使われるケア用品もどんどん改良が進み、使いやすく環境にも優しいものが増えています。
クリームに関しては手荒れがしにくいものが支流になりました。

全国の靴磨き専門店の数もだいぶ増えた印象があります。

 

通常のお手入れコースで500円~1500円程、鏡面磨きで2500~4000円程度でやってもらえるところが多いです。

靴磨きで4000円出すなら新品の靴を買うという方も多いかと思いますが、プロによる磨きは非常に技術が高く、靴の表情がガラリと変わりびっくりします。
見た目だけでなく、細部にまでしっかりと栄養をいきわたらせる丁寧なブラッシングを施しますので、それによって靴の寿命というのも変わります。


店内の雰囲気もオシャレなところも多く、お酒を提供したりしてくれるカウンター式もお店もあり、デートスポットになるほどです。

またカウンター式ですと、磨き方や靴で知りたいこと、お困りなことなどがあればすぐ聞けますし、目の前で職人の技を見ることができるのも勉強になります。
自分の靴がどんどんキレイになっていく流れをみれるのも楽しいですね。

■鏡面磨き

メディアに取りあげられる際によく目にしますのが、やはり鏡面磨きです。
簡単にご説明致しますと、通常のお手入れの後に、つま先と踵周りにワックスと水を用いて層を作っていく磨き方です。

作業工程上少しお時間がかかるので、お預かりのみのお店も多く、またその場で行う場合も30分は最低お時間が必要。

通常使いはもちろんですが、商談の時や結婚式など大切なシーンのときにおすすめな磨き方です。

練習を積めばご自身でもできるようになりますので、専門店に行かれた際はコツを教えてもらうのも良いかもしれません。

■まとめ

汚い靴だからや安い靴で専門店に入るのが恥ずかしいというお声をよく聞きますが、そういったことは関係ありません。

どのような靴であれ、ご自身の1足を長く愛情を込めて使われ続けるというのは素敵なことだと思います。

ご興味のある方はぜひ1度足をお運びになってはいかがでしょうか?

日本の靴磨き職人 KEN

POLISH MADE SHOESHINE虎ノ門店のオーナー
KENさんについてご紹介させていただきます。

 

KENさんは靴磨き歴は10年以上のベテラン職人さんです。
4年間、新橋の靴磨き専門店で経験を積んだのち、2014年に独立され、
靴磨き専門店「POLISH MADE SHOESHINE虎ノ門店」をオープンされました。

専門店で働いていたころは1日50足以上磨く日もある日もあったとのこと。
凄まじい量で驚きます。

 

KENさんは有名なアパレルブランドや靴磨きイベントにも招かれるほどの人気があります。
そして今まで磨いた靴は万単位、年齢問わず若い方からシニアまで幅広い層から支持されております。

 

ブログに今まで磨かれた靴の写真が載っており、専門店で経験を積まれていたということもあり
磨かれた靴は履くのがもったいないほどの美しさに仕上がります。
たくさん写真がアップしてあるので一度見てみてください。

 

磨いた箇所に顔が映るなんていうのは当たり前、背景までしっかり見えるほどです。
靴と言うのはただ光らせれば良いというわけでなく、靴によってバランスがあります。
そのバランスを見極め、その靴にあった最高の磨きができるのがKENさんの魅力かと思います。


■海外と日本の靴磨きの違い

KENさんはお話も面白く、磨きの技術だけでなく会話でもお客様を喜ばせてくれます。
海外や一昔前の日本は靴を履いたまま椅子に座ってもらい、淡々と職人さんが下を向いて磨かれてるイメージがありましたが
最近の日本の靴磨き専門店はそういったスタイルではなく、オシャレなカウンタースタイルでお客様と向き合い、お話しながら磨くスタイルが増えてきたように思えます。

どちらが良い悪いはありませんが、お時間があるときはこのようなタイプのお店で楽しい時間を過ごすのもいいですよね?


■まとめ

靴磨き専門店は独特な雰囲気で少し敷居が高いイメージがありますが、

実はいざ入ってみるととても話しやすい職人さんばかりです。
今まではプロに磨いていたけど、遠のいていた方はぜひ行かれてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

日本の靴磨き職人石見 豪さん

 

THE WAY THINGS GOオーナーでシューシャイナー、カラリストの石見 豪さんについてご紹介します。


現在、一流の靴磨き職人としてご活躍されております石川さんですが、
もともとは靴磨き職人になることは考えていなかったそうです。

インターネットを通じ、関西で初めて靴磨き専門が出来ることを知りお店に出向いたところ、
この商売なら1番になれるかもしれないと感じてスタートされたとのことです。
その活躍はテレビや雑誌にも多く取り上げられており、ご存知の方も多いかと思います。

 

靴の磨き方はなんと独学というのが驚きです。

自分が持っている靴や知り合いの靴、そして路上での靴磨きでの経験で技術を身に着けたとのこと。

石見さんは2018年に行われました第1回靴磨き選手権(銀座三越主催)にて優勝の実績がある実力者です。

 

簡靴磨き選手権について簡単にご説明しますと20分以内に靴を磨き上げ光沢感、全体の美しさ、
所作を審査されるルールで行われます。
20分で鏡面磨きをするというのは職人でも難しい内容です。

 

石見さんは大会出場が決まり次第、毎日練習を行い、そして他の職人さんとは違う手法でみごと優勝されました。
誰も見てないところで努力した結果が実を結んだのではないでしょうか。

■全てが靴磨き

石見さんは磨く技術だけでなく、磨く姿も研究されております。
立ち振る舞いや身だしなみ、コミュニケーションなどすべてを含めての靴磨きです。

店内の雰囲気もクラシックな印象で落ち着いた感じのカウンター形式を採用しております。
磨いていただいてる間にお話することもできますね。


■最後に

石見さんはイベントや講習を定期的に開催しているので、機会がありましたら参加してみてはいかがでしょうか?
なかなか時間が取れず参加が難しいという方は、youtubeに磨きのデモンストレーションの動画が上がっていますので
とても分かりやすく、そちらを視聴していただくだけでもとても勉強になるかと思います。
お店は大阪と東京にございます。ぜひ足を運んでみてください。

日本の靴磨き職人 井上源太郎

■最高峰の靴磨き職人井上源太郎さん

ホテルオークラ東京本店のアーケードにて、
【SHOE SHINE】という名前でお店を出されております井上源太郎さんをご紹介いたします。

世界一の靴磨き職人と呼び声高く、20歳から磨きを初め、70歳を過ぎた今でも現役でご活躍されております。
ベテランの職人であり、そしてベルベッティのカラリストも務めております。
カラリストとは染色専門の職人を指します。

歴代の首相やビートルズジャイアント馬場、マイケルジャクソンなど靴を磨かれた実績もあるとのことで驚きました。
その技術の高さから日本だけでなく海外からも依頼があるほどとのこと。
ですので、語学力も高く英語やフランス語もお話できるそうです。
そして靴好きとしても有名で豊富な知識をお持ちで、集められたの靴はなんと170足もあるそうです。


■井上さんの磨き方とは

井上さんが施す磨き方は鏡面磨きです。
鏡面磨きとはワックスと水を使用し、塗り重ねていく技法ですが、井上さんは独自のオリジナル油性クリームを作り出し磨かれます。
使われるクリームは種類があり、季節や革の状態によって使い分けをします。

例えば、冬に使うクリームには油性クリームにヤシ油を合わせて作られたものを使用。
井上さんの道具に対するこだわりは数ある靴磨き専門店でも一線んを超えており、
クリームの成分分析を有名大学に依頼したり、世界中からクリームを集め、独自に調合したりと
さすが最高峰と磨き職人だと感心してしまいます。

しかし、そのクリームを使えばだれでも井上さんと同じような仕上がりに出来るのかというとそうではありません。
やはり指の動かし方、力の入れ具合、クリームや水の量などのスキルと相まって初めて出来る磨き方です。
実際にその磨きを目にしたときは、技術が高すぎて、とてもではないがマネできるものではないと思いました。

 

■まとめ

井上さんの靴磨きは日本の宝と言っていいほど世界に誇れるものだと思います。
もし機会がありましたらのその世界一の職人芸を体感してみてはいかがでしょうか。

関西の靴磨き専門店の紹介

関西の靴磨き専門店の紹介

関西でも靴磨きの専門店が盛り上がりを見せています。
そんななかでも、大阪梅田で1店舗、京都で1店舗紹介したいと思います。

 

関西の靴磨き専門店 大阪梅田~Burnish~

商売の町、大阪梅田。西梅田で2店舗を運営しているBurnish。
そのお店のたたずまいは90年代のイギリスを思わせるような少しレトロなつくりで、いたるところに店主のこだわりが見え隠れしています。
まず最近主流のバーカウンタースタイルにはもちろんの事、その他にもゆっくり落ち着いて靴磨きを出来る理髪店のような作りの椅子にお客様が座り、そこで靴磨きを行う。
昔の路上で靴磨きしていたころのスタイルをJAZZが流れる店内でおしゃれに近代化したようなスタイルは、バーカウンタースタイル同様お洒落な空間、心地のいい時間を演出しています。
そんなBurnishのモットーは「誇りを持って取り組む靴磨きのプロフェッショナルでいる」という事。
そのモットーに偽りなく靴磨きの技術も最高水準なのは間違いありません。

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関西の靴磨き専門店 大阪梅田~Burnish~
http://shoeshine-burnish.com/

 


関西の靴磨き専門店 京都~革靴を履いた猫~

今回紹介する「革靴を履いた猫」は他の靴磨き専門店とはすこし訳が違います。
というのも、店長並びに職人たちは障がいともっていつつ働いています。
事の発端は、会社の社長である魚見社長が大学時代に大学近くのカフェで現店長である藤井さんたちにあった事がきっかけ。
そこで藤井さんの「障害を持っていても独立したい」という思いをしった魚見社長は手に職があればいいのではと考え、靴磨きに着目した。そこから社長自身で靴磨き店で修業をし、藤井さんたちに技術を教えた。
そしてついに17年3月に起業し、翌年2月に実店舗をオープンし靴磨き店「革靴を履いた猫」が始まった。
もちろん、障がいをお持っていても誇りをもって働ける場所を作ったのも凄いが、実際の藤井さんらの技術もすごい。
クリームを指につけ触っただけで、どこが乾いていて潤ってないのかをすぐに見つけ修正する。
そこのは藤井さんたち自身の努力お輝いているんです。

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西の靴磨き専門店 京都~革靴を履いた猫~
https://kawaneko39.com/

神奈川・横須賀~靴職人 Chum's Bar~
https://www.chumsbar.com/cleaning-and-repair/


 

東日本の靴磨き専門店の紹介

東日本の靴磨き専門店の紹介

 今回は前回西日本の靴磨き専門店紹介をしたに続きとして、東日本の靴磨き職人を紹介したいと思います。

 

東日本の靴磨き専門店 北海道・札幌~岡本英弥さん~

歌舞伎町に次ぐススキノがある北海道・札幌に在住している岡本英弥さん。
この方の靴磨き専門店の特徴は何より店舗を構えず出張のみ行っているという事。
岡本さんは北海道芸術デザイン専門学校を卒業後に、アパレル店に就職。そこでアメリカンカジュアルファッションのエンジニアブーツとの出会いにより靴磨きをしり、鏡面磨きの凄さを知ったそう。
そこから自身の職場の人たちの靴を磨き始め上司にお礼に1000円もらったことにより、
靴磨き職人として生きる道を決めたそう。
そんな岡本さんは、口コミだけで人気を博した。
必要な道具だけを持ち呼ばれれば、どこへにもいく。そんなスタイルはまさしく職人。
また靴の表情を崩さずに磨き上げる岡本さんの靴磨きは、出張だけにもかかわらず依頼は後を絶えないそう。

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そんな岡本さんの依頼はインスタから。
また岡本さんのインタビューはこちら☞https://sharegarage.jp/2018/06/27/creator14/

北海道・札幌~岡本英弥さん~
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東日本の靴磨き専門店 神奈川・横須賀~靴職人 Chum's Bar~

多くの趣味人が集まる湘南で、靴磨き職人とラジオパーソナリティー両方をこなす、
異色の靴磨き職人。
そんなChum(チャム)さんは、15年間靴や革製品と向き合ってきて、靴磨きをはじめ革製品の磨き方を
もっと多くの人に知ってもらいたいという気持ちから、ラジオラジオパーソナリティーを始めたそう。


そんなChum(チャム)さんの技術も凄い。靴だけではなく、革製のソファーや財布、小物まであらゆるものを磨き上げる。
そんなChum(チャム)さんのモットーは「革を育てることは、人を育てることにつながる」。
そんなチャムさんの元には、靴だけではなくテレビの出演や家族みんなでする革磨きなどのイベントの依頼等も幅広くあり、革磨き業界を盛り上げています。
そんあChum(チャム)さんのお店は下記に、ぜひチェックをお願いします。

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神奈川・横須賀~靴職人 Chum's Bar~
https://www.chumsbar.com/cleaning-and-repair/


 

西日本の靴磨き屋

西日本エリアで人気の靴磨き専門店

 今や全国で活躍している靴磨き専門店。
今回は西日本エリアで人気の靴磨き専門店を紹介しましょう。

 

西日本の靴磨き専門店 福岡~ボストン&リオールズ~

九州といえば九州全土の食とお洒落が集まる福岡。
福岡の繁華街福岡市中央区で靴磨き・靴修理専門店として今話題なのが「ボストン&リオールズ」。福岡初のシューケアトレーナーがいるお店です。
そんなお店のシューケアトレーナー西上さんのご紹介と共にお店のご紹介しましょう。
子供のころから靴が好きだった西上さんは、まず靴の専門店で働くことに。最初はスニーカー好きだった西上さんですが、働いていくうちに、革靴好きの方に出会いその靴磨きを見た瞬間に感激を受けたそう。
「お店においてある革靴よりキレイに見える」「革磨きって面白い」と思い、すぐ勉強。


その後無償で靴磨きをし、靴磨きの技を磨いてきました。靴磨きの専門店を初めるきっかけがあり、現在のボストン&リオールズをオープンします。
ボストン&リオールズは男の隠れ家的な店内で、まるで職人の部屋にそのまま入ったような雰囲気は絶妙に心地のいい空間となってます。

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福岡~ボストン&リオールズ~
住所:福岡県福岡市中央区薬院1-16-14 BEIDEN薬院4F
TEL:092-753-8823
公式サイト:http://boston-shoeshine.jp/

 


西日本の靴磨き専門店 広島~92-NINETYTWO-~

広島に「安部春輝(あべはるき)」ありと言われるほど、日本の靴磨きトップクラスに入る安部氏率いる92-NINETYTWO-は地元だけならず中国・四国で幅広く愛されるお店。
そんな92-NINETYTWO-は安部氏以外にも、妹尾さん、西日本初の女性靴磨き職人小島さんと共に大変な盛り上がりを見せています。
そして全員がAVEL社が公認・許可を出しているSAPHIR シューケア トレーナーを取得しており、さらにそれを日本人で初めて取得したのが、何を隠そう安部氏というスーパーチーム。


そんな職人が集結したお店は、一見バーのように見えますが、まさにその通り。なんとお酒を楽しみながら、靴磨きをお願いできる新たな靴磨き常識が息づいているのです。
また安部氏は幅広く靴磨きのイベントをしており、国内外でも注目を集めている靴磨き職人です。

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広島~92-NINETYTWO-~
住所:広島県広島市南区松原町3-1-1 蔦屋家電 2F
TEL:082-207-1789
https://www.92ninetytwo.com/