日本と世界の靴磨きの違い

日本と世界の靴磨きの違い

世界の靴磨き

世界の靴磨き
今まで日本の靴磨き事情を紹介してきましたが、次は世界の靴磨きをご紹介しましょう。
もちろん靴磨きは日本だけの文化ではありません。というより世界が先です。革靴も発祥はモンゴル、そこからヨーロッパをはじめ諸国にわたり現在のブーツや革靴が生まれ、それを磨くというより靴の仕立て屋としてが靴磨きの職人の始まりだと言われています。ちなみにドイツのミシュヘンにある1596年に創業し始め今もなお現存する最古の靴屋さんが「エドワード・マイヤー」。424年も前に靴屋があったので靴磨きの職人も同じぐらいというより靴屋がそのまま仕立て屋をしていたところが多かったそうです。

 

世界の靴磨きの事情

今現在、世界の各地に靴磨き職人は存在します。
その中でもイタリアは特に活発な国の一つです。
周知の事かもしれませんが、イタリアはおしゃれ大国。日本人と違い私服でスーツを着るのが当たり前。もちろんスーツを着るという事は、革靴も履くという事。そうおしゃれ大国イタリアは、革靴大国でもあったんです。
そんなイタリアは靴にまつわる名言もあります。


一つ目は、
「いい靴を履きなさい。いい靴は履いた者を素敵な場所へ導いてくれる」。
この名言だけでもイタリアの人が靴をただの衣服の一つではなく、靴自体と向き合っているのが分かります。
二つ目は、
「靴を見なさい。履いてる人の人格が分かるから」
この名言、お気づきでしょうか?
そう日本のビジネスでも常識でも「靴をみればその人が分かる」というのはイタリアがルーツだったということになります。

 


女性靴磨きの事情

また、イタリアは靴磨き職人が多いのは言うまではないですが、その中には女性の靴磨き職人がいるというのは驚き。
もちろん、男性だけの職業というわけではないたけ居ても当たり前なんですが、日本の靴磨き職人は男性が多いイメージです。
確かに、女性ならではの感性で磨かれた靴は、繊細かつ女性ならではの柔らかさがある光沢をもつ靴になりそうですね。
イタリアの、女性靴磨き職人で有名な人がロザリーナ・ダッラーゴさん。以前はモデルとして活躍していましたが、靴磨き職人として独立。その後、子育てをしながら靴磨き職人としても立場を確立していきました。
国会の近くにあるという事もあり顧客は政治家や女優までさまざま。


ロザリーナ・ダッラーゴさん言わく「誰の靴でももっていらっしゃい」というスタンスで、そんな彼女に魅了された日本の靴磨き職人も多数いそうです。