日本と世界の靴磨きの違い

日本と世界の靴磨きの違い

日本の靴磨き職人 井上源太郎

■最高峰の靴磨き職人井上源太郎さん

ホテルオークラ東京本店のアーケードにて、
【SHOE SHINE】という名前でお店を出されております井上源太郎さんをご紹介いたします。

世界一の靴磨き職人と呼び声高く、20歳から磨きを初め、70歳を過ぎた今でも現役でご活躍されております。
ベテランの職人であり、そしてベルベッティのカラリストも務めております。
カラリストとは染色専門の職人を指します。

歴代の首相やビートルズジャイアント馬場、マイケルジャクソンなど靴を磨かれた実績もあるとのことで驚きました。
その技術の高さから日本だけでなく海外からも依頼があるほどとのこと。
ですので、語学力も高く英語やフランス語もお話できるそうです。
そして靴好きとしても有名で豊富な知識をお持ちで、集められたの靴はなんと170足もあるそうです。


■井上さんの磨き方とは

井上さんが施す磨き方は鏡面磨きです。
鏡面磨きとはワックスと水を使用し、塗り重ねていく技法ですが、井上さんは独自のオリジナル油性クリームを作り出し磨かれます。
使われるクリームは種類があり、季節や革の状態によって使い分けをします。

例えば、冬に使うクリームには油性クリームにヤシ油を合わせて作られたものを使用。
井上さんの道具に対するこだわりは数ある靴磨き専門店でも一線んを超えており、
クリームの成分分析を有名大学に依頼したり、世界中からクリームを集め、独自に調合したりと
さすが最高峰と磨き職人だと感心してしまいます。

しかし、そのクリームを使えばだれでも井上さんと同じような仕上がりに出来るのかというとそうではありません。
やはり指の動かし方、力の入れ具合、クリームや水の量などのスキルと相まって初めて出来る磨き方です。
実際にその磨きを目にしたときは、技術が高すぎて、とてもではないがマネできるものではないと思いました。

 

■まとめ

井上さんの靴磨きは日本の宝と言っていいほど世界に誇れるものだと思います。
もし機会がありましたらのその世界一の職人芸を体感してみてはいかがでしょうか。